Web業界フリーランス知識
デザイナーの資質ってなに?
デザイナーの資質って何でしょう?
実は普通の勤め人の友人から聞かれたことです。何なんだろう?  考えたこともなかった・・・
変な人が多いよね、と言われますが、自覚のない変な人じゃダメなんだよなぁ。ある意味自覚があって、ない人じゃないとダメなのよ。変と普通が両方分かっている人・・・ん?  なんかちがうかな。

これからデザイナーになりたいなぁと思っている人、デザイナーになってちょっと悩んでいる人も多いと思うので、私も頭を整理しながらまとめてみます。

まず、絵が描けること。これは大前提ですよね。
次に好奇心旺盛な人。これはないとやっていけないと思いますよね。知的好奇心も行動的好奇心もないとできない商売です。
勉強ができなくても、頭に入れるより出すことの方が得意な人。これも重要でしょう。学校の勉強で頭のいい人というのは、頭にたくさん入れられる人です。でも物を作る商売というのは、少し入れてどれだけたくさん出せるかということですので、勉強できなくったって、違う頭のよさがあればいいのです。
さあ、この辺から怪しくなってきます。ものすごくポジティブかものすごくネガティブな人。 この辺は一般社会では通用しなくなってくるかもしれませんが、物を作る人にとってはパワーの源です。
後はちょっと屈折してる人、性格が捩れてる人ですね。これは素直でまっすぐな人が現実社会の9割を占めてしまうので、変な人と思われてしまう原因なのかもしれませんが、物事を斜めに見れる、という違う側面から物を見ることができるという利点もあるわけです。もちろん、自覚がないと、その変な見方しかできないわけですけど、まっすぐ普通に見れて、斜めにも見れる、つまり自覚のある変な人でないとダメなわけです。私なんかは人の言ったこと、現象を素直に信用しないでなんでも疑問を持ってしまうあたりが屈折してるとよく言われます。何でも本当の物事の裏側を見ようとするので、もしこんな人が会社にいたら絶対イヤですね(笑)
それから、安定した生活を求めない人。この辺は賛否両論あると思いますが、私はモノを創造する人というのは、サラリーマンやどこかに所属するという安定を手にしてしまうと、どこか違うものになってしまうと思ってます。サラリーマンがいろいろ文句を言っても会社を辞めないのはその方が楽だからでしょうしね。生活の安定はどうする、家族を養っていけない、なんていうかもしれませんが、だったら自営業の人達はどうなのよ。八百屋だって魚屋だって、何の保障も安定もないけど生活いてるじゃない? 大体寄らば大樹の人はデザイナーなんてやっちゃいけない、はなっから考えてなければそんなこと思いもしないでどうにかしてますよ(笑)
最後に逆境に強い人。理不尽なことが多い業界ですし、ずけずけ本当のことを言う人も多いのもこの業界です。繊細で壊れそうなガラス細工は守ってあげようというのが一般の社会であれば、この業界は壊れそうなものなら端から作るな壊してしまえという人たちばっかりですので、繊細な人でもいつの間にか心臓に毛がもさもさ生えてくる。逆境に強い(強くなる?)人がむいてるでしょうね。

どうです?
ちょっと社会不適合者のたまり場のようなこの世界に、あなたも足を突っ込んでみませんか?