Web業界フリーランス知識
デザイナー・ディレクターってなに?

業界以外の人から見ると、デザイナー、ディレクターっていったいナンなのか分からないでしょう。多分私だってこの業界にいなかったら、横文字職業の人、ぐらいにしか思ってないと思います。実際デザイナーと名のつく職業は、結構多用途に渡ってあって、ちょっとびっくりするくらいです。

デザイナーという言葉を辞書で引くと、「装飾家。装飾する人、デザインする人」と出てきました。一般的な認識ではそんなものかもしれません。
でも装飾したりあれこれレイアウトをいじってみたりする人のことを、私たちはデコレーターと呼んでましたけどね。新人の頃は「お前デコレーターじゃなくてデザイナーだろう! ちゃんとやれ!!」と怒られてはイスや灰皿が飛んできたものです。実際デザインというのは、機能性だったり美しさだったりだけではなく、競合他社との差別化や商品の優位性、さらには製造企業のコーポレートアイデンティティーまで盛り込み、存在価値を作り上げる商売です。下手するとそのデザインの失敗で売上が数億変わってくるという非常に責任の重い商売でもあるわけです。建築やファッションの世界の人とは接点がないので分からないのですが、多分、全般的にデザイナーというのはそんな商売だと思いますよ。

さて、大きく無理矢理ですがデザインを分けると、
  建築系デザイン
  ファッション系デザイン
  プロダクト系デザイン
  グラフィック系デザイン
に分かれるでしょう。
Webデザインは平面処理の業界、グラフィック系の業界に分けられると思います。建築、ファッションは言わずともでしょう。プロダクトは立体物。家電製品や自動車、携帯なんかのデザインもそうですね。こういったデザインをする人たちで、企業に就職しその企業のためにデザインをする人をハウスデザイナー。独立系企業でいろいろな仕事をこなす人たちを代理店デザイナーやラディカルデザイナーと呼ぶそうです。個人でやっている人はフリーランスデザイナーと呼ばれます。

さて、ディレクターと言われる人たちは何をしているかというと、デザイナーたちに指示を出す人たちです。大抵デザイナー出身の人がほとんどですが、たまにプランナーやコピーライター出身の人もいますね。具体的にはクライアントとの意向を汲み取り、アウトラインや骨組みを作り、コンセプトワークをして、どんなものを作るかデザイナーに指示、ダメ出し、時には鉄拳制裁をする現場監督のような存在です。
人によってはデザイナーがディレクションまですべてこなしてしまう場合もありますが、大きなプロジェクトになればなるほど、役割分担がされてきます。

どうです? デザイナーって大枠ナニやっている人か分かりました?