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デザイナー・ディレクターには経営的思考が必要
営業マン時代にイヤというほど思い知らされた、経営的思考。
経営者的視点から物事を運んでいかないと、でかい仕事はなかなか取れないというやつです。
こいつのおかげで痛い目にもあったし、横からかっさわれたりしたので、いや〜な思い出満載なのですが、その当時先輩から、「お前ら大変だよなぁ、最初から人間的に超ハイレベルなこと普通に求められるんだもんなぁ」といっていたのを思い出します。
売上ナンバーワンのスーパー営業マンがボソッと言った言葉でしたが、結構的を得ていて覚えています。

当時は応酬話法やハーバード対話法、相手の心の掴み方といったテクニックにばかり目が向いていた頃でした。マーケティングが、ましてや感動マーケティングなどというものが顧客獲得に使えるとは思っていなかった頃だったので、小手先のテクニックを覚えた上であえてそれらを捨てて、もっと大きな経営者の視点から相手のことを考えなきゃいけないという、あまりに壮大なテーマが目の前に壁のように立ちはだかったことを思い出します。
まあ、それは何とか克服してデザイン界に戻ってきたわけなのですが、いざデザインの現場に立ってみると、同じテーマが立ちはだかっていることに気がつきました。
今のWebデザイナーさん達は修行感覚で勤めている人が多いようですが、あの頃の私と同じ、テクニックにばかり目がいっているように見えます。でも、「世の中の要求ってもっと、大きなくくりでやってきてるのよ、自分の身近な社長さんを見てもっと学ばないと」と、言ったところで、なかなか理解してもらえないんですけどね。

救いなのはディレクターさんたちがその辺のことをよく分かっているということですね。
「お前ら大変だよなぁ、最初から人間的に超ハイレベルなこと普通に求められるんだもんなぁ」と、今度は私が彼らにぽつりと言いたい今日この頃です。