ホームページ基礎知識
ホームページの費用
Web制作会社に制作してもらうと高い !
そうおっしゃる方も多いと思いますが、いやいや、どんな小さなサイトでも1人または2人張り付きで作業するわけですから、その人件費、会社の維持費、法人税など、会社が普通に会社として成立するだけの費用を請求してると考えれば当たり前だと思います。
試しに御社に当てはめて考えてみれば納得いくかもしれません。安売りなんてできないでしょう?

また、安かろう悪かろうじゃ困りますが、Web会社のバックグラウンドによっても費用が大きく違ってきますので気をつけてください。元々デザイン会社であれば、デザイン費用が別組みになっていたり、広告代理店であれば媒体費用計算で出てくることもあります。元々社内人件費単位の計算素数が業界によって違ってますのでその辺も注意。
最初に「込み込みでここまで」と予算を決めちゃう方が話が早くていいかもしれませんね。

よくページ単価いくら、画像制作いくらと、細かく明記しているところもありますが、私はあんまりあてにならないと思います。ほかのホームページの基礎知識のページの中でも書いてますが、プランニングがあり、方向性を出せた上で最終的な制作なので、ただ作れといわれてロボットのように作るだけだったらいいですが、そうはならないだろうと容易に想像がつきますよね。正直10ページのサイトを作っても、40ページのサイトを作っても、基本的な頭脳労働は一緒なんです。見積書などでは無理やりページ単価やプランニング費用、ディレクション費用などで分けて計算してるケースが多いですが、社内では、人件費計算しているところが多いようですね。
プログラマーなどと同じように人区計算が本来正しいのかもしれないですが、なかなか日本の企業風土には合わないようで、見積り書や請求書段階でそういった記述を見たことがありません。それでも費用が高いというのであれば、安いところをひたすら探していくしかないかも。これだけたくさんのデザイン会社があるのだから、どこかにきっと激安なところがあるかもしれませんし、もしかしたら日本国内ではなく、工業製品と同じように海外に制作を依頼してコストダウンする方法もあるのかもしれませんしね。どうしても高いレベルと安さを追求するのであれば、欧米諸国のように最初の費用は最低限にし、その代わり商品にデザイン費用を組み込んでしまうロイアリティー方式というのもありますが・・・アジア圏・日本での「デザインは買い取り」という常識からすれば、まあ、まず受け入れられない方法でしょうね。それなりのものにはそれなりの値段がついてきてしまうのはしょうがないことだと覚悟してください。

ちょっと話はそれますが、私はパッケージデザインをやっていた時期があります。そのときやはり制作者として釈然としないことが多かったことを思い出します。マーケティング分析まで徹底的にやって某社のリニューアル商品のパッケージを開発。200万の請求をしたらものすごく高いとブーブー言われたことがあります。でもその商品はその後売上を上げ年間16億円の伸び。3年間で48億も利益を出しました。もちろんその会社の営業努力の賜物であり、デザインだけのおかげということは絶対ありませんが、それでもしばらく2年ぐらい顔を合わせるたびに文句を言われ続けていました。その頃は多少なりとも利益に貢献したと自負もあったし、48億も利益出してるんだから200万なんて安いもんじゃないかと怒り狂ってパッケージからスッパリ足を洗ってしまいましたけどね。
安いか高いかは、やはりある程度結果だと思ってますし、作り手側にプライドのない人が作ってもろくなことにならないと思い知らされてきましたので、その辺の見極めは大切です。


私のところにも、直接企業から、企業のページ更新作業の依頼があったりします。
私の場合は予算に合わせてなんとしましょう、といういい加減な受け方をしてしまいますが、私のようなフリーであれば、背中に会社という大きなものをしょってない分、割安になるからなのでしょう。経費削減に四苦八苦されている企業の方々には本当に頭が下がります。